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大会についてのつぶやき★U10 夏島杯5年生大会(ヘルプ)

日時:2013年2月24日(日)大会名:夏島杯(5年生大会)



ここのところ、1学年上の5年生は6年生大会への帯同などで人数不足になることがあり、5年生の大会に4年生選手を参加させていただく機会が幾度かありました。

つい先日は夏島杯の5年生大会があり、5年生のBチームに4年選手全員をエントリーし参加させていただくことになりました。
この日のBチームの5年生は3人。4年生の参加は14人だったので、この日はフル出場の5年生のほかは、出来るだけ均等に4年生が出場できるよう選出しました。

そして試合開始。予選ブロックは2試合です。1試合目、0-6でALL-Zに敗戦。続いて大野原には0-9と大敗。5年生を支えるには力不足な結果となってしまい3チーム中3位の予選結果です。
続いて順位戦です。予選が終わると、少しのインターバルを挟んで最初の順位戦(=5位・6位決定戦)が我々の出番。出ずっぱりの5年生を一旦休ませ、前半は4年生のみで臨むことにしました。
反対側のAブロック3位チームとの3位同士の対戦です。前の2試合より少しは良い試合が出来るのではないかと期待しましたし、選手も同じ気持ちだったようです。
気合満々でキックオフ。が、、、開始早々ディフェンスラインでのパス回しをカットされ1点献上。気合が空回り。。。しかしその後はフンドシを締め直して押し気味の展開です。1点を返して1-1の引き分けですが、“押せ押せ”の良いムードで前半を折り返しました。

後半は5年生の投入。並びに出場時間の足りない4年生選手を投入する為に数名の選手をベンチに戻しました。その時に交代を告げられたある選手が吐き捨てるように言いました。
「サイアク。。。」
いつもなら叱るところですが、僕は少し笑ってしまいました。
彼は比較的フォア・ザ・チームに徹するタイプです。ベンチにいる時も常に大きな声でチームを盛り上げます。監督やコーチの指示に対しても反抗したりすること無く、ポジションはどこを任されてもイヤな顔ひとつせず、キーパーの時も与えられたポジションで頑張ろうとします。新しく取り組むポジションであれば、そこで何をすれば良いのか、気をつけることは何なのかと聞いてきたり、彼なりに自身の成長に対して一生懸命です。
そんな彼が、前半走り回って呼吸も収まらない真っ赤な顔をして、いつになく感情的に悔しさを表しました。珍しい光景です。 僕が笑ってしまったのは少し嬉しかったからです。
きっと彼なりに前半、4年生だけで上手くゲームを作ってきた感触があったのでしょう。確かにコンビネーションやお互いの位置取りなども、声を掛け合って時間を追うごとに良くなってたし、それによってピンチも徐々に減らせてました。「よしっ、行けるぞ!」「勝つぞ!」「絶対に逆転してやる!」そんな気持ちでベンチに戻ってきたのだと思います。そこの出鼻を挫かれるように交代を告げられて彼なりに憤慨したのでしょう。

この時、彼以外も何人か交代を告げられ、いつになくガッカリした顔をしていました。
このままやりたかった。
後半、逆転して勝ちたかった。
そんな風に顔に書いてありました。

コーチとしてはなるべく皆、平等に出してあげたいとは思っているので、以前も交代を告げて「え〜?!」などと言われた時は、そこは、フォア・ザ・チームの精神から叱ることもありました。と言うより叱る以外したことないかも。今迄に聞いたそれはほとんどがエゴ(=わがまま)で、ただ「試合に出たい!出たい!」「ベンチにいるのはつまらない、試合に出たい!」というものでしかなかったから。
でもこの日、初めて叱らずに笑ってしまったのは、今迄とは違っていたからです。彼らは正真正銘の“本気”で、この試合に臨めていたのでしょう。だからこそ外されて悔しい気持ちがひしひしと伝わってきました。こんな風に熱い思いで試合に気持ちをぶつけられるようになったんだな、と彼らの成長を嬉しく思ったのです。言うなればサッカー選手としての自我の芽生えでしょうか。・・・(公式戦でやってくれとも思いますが(笑))。

もちろん彼には、皆の前でそういう自分勝手なことを言うのは良くないと叱りました(やっぱり叱る(笑))。後半出場する選手達がそんなことを聞いたらイヤな気分になります。「後を頼むぞ!」「頑張れ!」と気分良くグランドに出してあげられる様になったらいいよね、と話しました。また代えられて悔しかった気持ちもそれはそれでとても大切な気持ちなので、表に出すことなく自分のエネルギーに変えられるようになったら立派だよねと話しました。

サッカーを通して、FC夏島を通していろんなことを選手達は学んでいます。
もちろん一昨年より、去年より、サッカーの技術もずっと上手くなってるんだけど、それだけでなく練習や試合を通して、喜んだり、悲しんだり、悔しがったり、怒ったり、大人に成長していく過程の「心のトレーニング」もたくさん積んでると思います。FC夏島に子供を預けているお父さん達、お母さん達もそれを願って止まないことでしょう。横須賀で1番ビリの成績でも、どこよりも一生懸命にプレイして、どこよりもチームワークが良くて、どこよりも仲間を思いやれるチームを目指したいと思ってます。

その為にもコーチはもっとたくさん叱りますし(笑)、もっとたくさん褒めていきたいと思います。

FC夏島 U10 担当:土田

2013/2/24


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