FC夏島 FOOTBALLCLUB NATSUSHIMA

あゆみ HISTORY

代表からの祝辞


2018年3月17日吉日
                   
第38期、14名の皆さん、FC夏島卒団おめでとうございます。14名の仲間の入部は時期がそれぞれ大きく異なっています。入部届を確認しましたら瑛太・健太保育園、幼稚園からの入部でなんと7年間もFCの一員でいてくれたのです。これは大変な事と思います。「サッカー愛」がなければ「FC夏島への愛着」がなければ成し得なかった事と思います。2人はこの学年の「源泉」です。初めがなければスタートは何事も叶いませんもの・・・。瑛太は見事な成長を年ごとに遂げていました。一瞬のプレーでソフトに相手をかわし前方を素早く見てボールを進める姿はファンタジスタそのものでした。中学生、高校生の瑛太のプレーを見てみたいものです。続けてよ、フットボールを・・・。健太は負けん気100%をいつも出してくれたFC夏島の「機関車」役の選手でした。チームの危機にはからだを張り、チャンスには俺を走らせろと言わんばかりに前へ飛び出す、サッカーの醍醐味を太陽を浴び続けるように味わい続けた選手でした。中学生になったら「しなる竹」のようなプレーを身に着けるといいと代表は思うよ。
U-7の小学1年生からは奏太・美咲が続いています。「根性っ子」のダブル入部でした。練習を全然休まない2人。見上げたものです。美咲は「県トレ」まで上り詰めました。簡単には手に入らないレベルです。自分の弱さに負けない強い気持ちの部員です。いつも努力を怠らないその姿勢には「ホッホー」と感嘆が出る程のFC魂満載のプレーヤーでした。そんな姿勢が本人を「県トレ」まで引き上がらせた理由でしょう。大きな優勝カップを最後の最後に授与され「よかったネ!!」奏太は途中、脚に痛みが住み着きかなり悩んだと思います。彼もそんな痛みに負けない「鋼(はがね)の心」をつくり卒団まで来た強者(つわもの)です。お母さんの優しいしかし奏太をしっかと支え、最後までやり通させるぞという母ならではの鋼の愛情がその裏では存在したことを奏太は心に刻まなければなりません。どんな選手に育ってくれるだろうか楽しみです。
U-8の2年生からは、光河・一夢が花を添えてくれました。光河はテクニシャンでサッカーが上手かった兄との違いを自分はどんなプレーで出せばいいのか相当苦しんだのではないでしょうか?しかしこの苦味は先々できっと「上等なスパイス」として君に還って来るはず。膝の関節の柔らかさが君にはあります。絶対的なアドバンテージです。よそ見せずサッカー一筋に生きて行ってもらいたいです、私は・・・。一夢のプレーを一目見た時に確信しました。この子は皆の手本になる選手に育つだろうなと・・。5年時~6年時に成長したテクニックを随所で見せる一夢に私は心躍らせました。ずっと、ずっと、ず~~っとサッカーを、フットボールをやり続けて下さい。母に父にサッカーがかもし出す夢を贈り続けてあげて下さい
U-9の3年生からは、日向・充惺・凌の3名が加わって来ました。毎年充実のメンバーが増えていく光景は格別なものでした。日向はとてもとても生真面目な性格なんでしょう、試合でボールを一生懸命前へ前へとばかり運びたがっていました。しかし、ボールが日向のスパイクにフィットしてくれません。でも、同じプレーを彼はつづけたんです。6年生になった彼のプレーはキレッキレのそれになっていました。自身が着いたその表情は晴れやかでした。充惺がボールに触れるタッチを偶然見ました。目を見張りました。相手との距離感の中でボールを持つセンスは他の仲間を寄せ付けないものでした。この子はサッカーセンスを神から賜ったプレーヤーかも知れない。うらやましい限りです。身体能力が育った時の君を私は見てみたい。は皆より頭ひとつ抜け出した恵まれた五体を持ってFC夏島に来てくれました。聡明なサッカー頭脳をも持ち合わせていました。コーチの要求もよく理解したのでしょう、短期間に急速な成長を見せてくれ5年時はチームキャプテンを張りました。読みの深さとサイドを使うワイドな展開能力をキラリと私に見せつけてくれました。サッカーの虜になっているようです。
U-10の4年では、和成・一志・陽之が入って来ました。和成は一見、「本の虫」みたいな読書家風少年でした。「おっとり感」満載な印象の子。でも、この子のサッカーは面白くなりそう、しかもサウスポーである。あの中村俊輔も左効き。学年コーチは彼をどのポジションに配置するのだろうか興味津々だった。6年生での位置はサイド。鋭い読みからカットしてせり上がるプレーは、私の読み通りの面白いプレーヤーに成長していました。ワンテンプ置く相手を惑わす独特のプレー選択は君の武器になります。サッカーを深めていって欲しい!! 一志には、いつも爽やかな気分をプレゼントされていました。グランドで会うと、一志は寄ってきて「おはようございます。こんにちは。」と必ず挨拶してくれるのです。サッカー上達の早道は素直さがもたらしてくれると言われています。一志のこの素直さが、早く入部した仲間のレベルに直ぐに追いつかせてくれると確信していました。瞬く間に皆と同等ぐらいに上手くなり、柔らかい足技は相手を悩ました事でしょう。中学でも自分の持ち味を高め、サッカーを継続しよう!! 陽之が入部したて時のボール扱い、ボールコントロール、キック等は陽之本人が歯がゆさを覚える程の悩ましさだったのではないでしょうか。思い通りにならないボール扱い。足にフィットしないキック・・・。しかしここからが彼の負けじ魂発揮が始まったようです。腰が落ちる悪いクセが修正され自分の思いがボールに通じるようになると意欲がわき上がったようです。サッカーはここからだよ、陽之。サッカーに惚れるまでになってみよよ!!
U-11の5年生からは、頼りになる零凰、希々花が入部。信頼のおけるGKがうしろに控えるチームには不思議と、落ち着きと絶対負けない雰囲気が漂っているもの。このチームが強く求めていた選手、零凰が勇躍入ってきた。零凰の透き通った遠くまで届く指示の声はどんなに仲間を鼓舞してくれたことだろう。しかも彼の良さが際立つ時は、夏島が相手にゴールを決められたときです。夏島が得点した時以上に声を掛け自チームを励まし、試合は「これからだ!!」と言わんがばかりに張り上げるのです、「鬨の声(ときのこえ)」を・・。零凰よ、よく来てくれたネ夏島に、ありがとう。希々花は横浜から入部してくれました。男子の中で自分を更に鍛えていきたい、プレーを磨き上げていきたいとでも思ったのだろうか。当たり負けしない球際、背筋をピンと伸ばしたプレーはさすが「県トレ」レベルで、仲間に「サッカーの質」を考えさせるきっかけをもたらしてくれたのではなかろうか。高い目標を文章化し、それに向かって「たゆまぬ努力」を続けてくださいネ!!

一人一人の印象を簡単に記してきましたが、さてさて、みなさんの本物の「夢」はどんなものですか?どんな「夢」を未来に描いていますか?スポーツ選手にとって、夢は「ふとん」の中で見るものでないことは確かでしょう。夢には近づかなければ意味がないことも確かです。だから、描いた夢に「努力」という名をかぶせ近づいて行く。少しでも夢が自分に向いて来ていると思えたらしめたものでしょう。夢の輪郭がボンヤリでも見えてくるからです。「夢が近づいて来ている~それじゃ次に具体的な目標を設定しよう~その目標をクリアーしようと更に努力しよう~そうしたら次の目標が掲げられる~・・・・・」夢が実現して行っていることが励みになる。さらに「努力」する自分がそこに居る。夢への「物語」が「ストーリー」が、自分に語られてきます。何年か後、実現した夢に現実に生きている自分がいるはず、そこに・・・。 さあ、躊躇せずに、青春の日に、「夢」という「ゴール」を実現させるスタートを切りましょう。
でも、「願い」とか「夢」とかは、多くの人にとってうまく行かない事が多いのです。フランスのある詩人はこうも詩って(うたって)います、「人生とは、愛と哀しみのルフラン(くりかえし)だ」と・・・。そうであっても、人はいつの世にも「願い」を立て、「夢」をえがくものなのですね。大丈夫です、よ!!
あのピョンチャンOL女子500mスピードスケート金メダリスト小平奈緒さんが優勝直後の記者会見である記者から「あなたは、なぜそんなに強いのですか?」と質問され、その答えが「良い結果が出ないときでも、必ず、私を、私のその結果を認めてくれる人がいたから強くなれたのだと思います」ということでした。
努力しても努力しても「夢」が遠のいて行ってしまいそうに思えても、だれかがきっといるはず、自分を認めてくれる人が・・・。その一番手が「両親であり、かつ指導者」ではないでしょうか?特にご両親はいつも、どんなに結果が出なくても、きっとそっと背中を押し続けていてくれているはずです。
小平奈緒さんが言いたいことは「家族への感謝」であり「励まし続けてくれたコーチへの感謝」であると思います。自分を強くしてくれる人は自分を認めてくれる人、小平奈緒さんの言葉は深い意味があります。
14名のあなた方も「感謝」の心をいつも想い出し、いろんな人生コースへ自分丸という船を出航させて行ってください。


FC夏島代表 前田文昭




























 

 次へ>> 
スポンサー
東横ネット株式会社
このページのトップへ