対戦相手のアムゼルは確かに強いチームでした。夏島に勝った後の準々決勝でも6-0と勝ち進んでいきました。
しかしながらどんな相手だろうと、ボールに向かって行く選手が限られるようなら、相手が強豪でなくても試合になりません。この日の試合は見てるだけの選手が多過ぎました。
夏島の目指すドリブルサッカーもボールを奪わないと始まりません。ボールを奪わないとボールを使ったあらゆる練習が試合で試せなくなります。
ボールを奪われて悔しくないのか?奪われた瞬間「この野郎!」と思って追いかけようとは思わないのか?サッカーはボールの奪い合いでありゴールの奪い合いです。待っていればボールが来る訳ではありません。
ドリブルサッカーにしても、パスサッカーにしても起点となるのはディフェンス、ボールを奪うところです。まずは試合に集中しましょう。足元の小石を蹴っ飛ばしてみたり、ラインをつま先でなぞってみたり、試合中にそんな時間はないはず。また一生懸命に戦ってる仲間はそれを見てどう思うか考えましょう。一緒に戦う仲間として相応しくない行為です。
例えば味方のシュートが大きく外れて相手キーパーがボールを取りに行っているとき。戻ってボールをセットするまでに時間があるからと気が緩むのか、それとも周りをよく見てマークの声を掛け合って、陣形をしっかり整えるのか。
飛んできたゴールキックを奪うことが出来たならば、チャンスが訪れます。
これ以外の場面でも、もっともっと集中して、シッカリと試合に参加してボールを奪って、ゴールを狙って、とチャレンジ出来ることはたくさんあります。
いろんなチャレンジをして、それが上手くいったりいかなかったり。成功と失敗の数が多ければ多い程、試合に対して関わりが多ければ多いほど、サッカー選手としての成長に繋がります。もっと言えば失敗の数が多ければ多いほど成長できます。
試合が終わって、あ〜やっちゃったな、って思うことがたくさんあるくらい、たくさんの失敗をしましょう。失敗して怒られて落ち込んで、チクショー次こそは!の繰り返しがサッカーに限らずとも大事なんだと思います。
踏まれても叩かれても「よ〜し、次はやってやるぞ!」と何度も何度も立ち上がって、雑草のように強くなって欲しいと願います。
・・・ウチの可愛い夏島ナデシコ3人娘にこれを求めて良いかは悩むところですが(笑)。